11月28日朝、鹿児島県の指宿市沖で珍しい魚が取れました。錦江湾では初めてではないか、とも言われる大型の魚を取材しました。
28日朝、鹿児島市の中央卸売市場魚類市場に水揚げされたのは、高級魚として知られるハタの仲間「タマカイ」です。沖縄より南の海などに多く生息する魚ですが、28日朝、指宿市の知林ヶ島沖の定置網にかかっていたということです。
魚類市場で確認した鹿児島大学の大富潤教授は、錦江湾でタマカイがとれたのは初めてではないかと話します。
◆MBCラジオ『えっちゃんのたんぽぽ倶楽部』ととナビでおなじみ、鹿児島大学水産学部 大富潤教授にお話を伺いました
「日本よりももっと南の国にいるハタで、日本だと一応、和歌山県よりも南にいるとはされている。水揚げされることはめったになくて、しかもこれが錦江湾の中でとれたということで、珍しい」
タマカイは、全長3メートルほどにまで成長する、ハタの仲間では最大の魚です。
かごしま水族館でも、展示されています。その大きな体は水槽の中で存在感を放っています。
今回、指宿市沖で取れたタマカイは全長165センチ、重さ95キロの大きさ。鹿児島市の仲卸会社がおよそ20万円で競り落としました。
◆田中水産 田中積社長
「約40年以上市場で働いているが、錦江湾でとれたタマカイというのは初めて。どうしても自分で買い落とさなきゃと思ってがんばった。非常においしいと思う、みなさんに喜んで食べていただけると思います」
競り落とされたタマカイは、県内に5店舗ある回転寿司店「めっけもん」で30日から、2貫432円で提供されるということです。
南の海にいるタマカイが、どうして錦江湾にいたのか、理由はわかっていません。